年末ジャンボに当たる確率は雷に打たれる確率と一緒だが買わなきゃ当たらない
年末の風物詩の1つとして最もメジャーなのは年末ジャンボ宝くじではないでしょうか?
みなさんも一度は買ったことがあるかと思います。
ちなみに、年末ジャンボ宝くじには「年末ジャンボ」と「年末ジャンボミニ」の2つがあります。
「1等前後賞あわせて10億円」の謳い文句で販売されるのは年末ジャンボです。
これに対して、年末ジャンボミニの当せん金の最高額は、1等前後賞あわせて5000万円になります。
今回は年末ジャンボの方の当選確率を計算してみました。
ちなみに、みなさんはどれくらいだと思いますか?
では、実際に計算してみましょう
発売枚数…4億6,000万枚
1等本数…23本
当選確率=23本/4億6,000万枚=1/20,000,000
なんと1等が当たる確率は0.00005%という結果でした。
東京都の人口が約1,400万人(令和2年6月1日現在)なので、天文学的な数字であることがわかります。
ちなみに、これは雷に打たれる確率とほとんと同じ数字となります。
そう考えるとむしろ雷に打たれる確率はほぼ無いと逆に安心できますね。
人は年末ジャンボに当たるという非常に小さな確率を実際より大きく感じるもの
もちろん、多くの人は絶対に当たるとは思っていないでしょう。
しかし、0.00005%だとも思っていないでしょう。
なぜ人々は年末ジャンボを買うのでしょうか。
例えば、確率100万分の1で死ぬかもしれない危険な仕事があったとします。
あなたは報酬がいくらならその仕事を引き受けますか?
もし、確率が10万分の1に高まれば、10倍の報酬を要求しますか?
多くの方は100万分の1と、10万分の1とで要求する報酬はそれほど変わらないんじゃないでしょうか。
実はこれ、理論的には不合理な選択をしているんですが、人はそう感じないんです。
だからこそ、飛行機が落ちる確率を実際より高く感じて乗りたがらない人がいるし、
年末ジャンボが当たる確率を実際より高く感じて宝くじを買う人がいるというわけです。
年末ジャンボで買っているのは夢なのかもしれない
当たる確率がどんなに低くても、買えば当たるかもしれません。
しかも「当たれ」と強く願うことができるし、「当たったら何をしようか」とワクワクすることもできます。
言うなれば、夢を持つことができる言えます。
これは、年末ジャンボを買わなければ経験できないことです。
好きなスポーツチームを応援する人はなぜ応援するのでしょうか。
あなたが応援したからといって勝つ確率が高まるわけではないし、
応援した方が勝ってもあなたには何の得もないのに
それは応援すること自体が楽しいからですよね。
年末ジャンボもそれと同じで、しかも当たったら何をしようという夢を見ることまでできるんですから、安い買い物じゃないですか。
しかも、実際に当たれば金持ちになれますし。
なので、年末ジャンボを買うという行為は夢を買っていると言えるかと思います。
年末ジャンボに当たる確率は雷に打たれる確率と一緒だが買わなきゃ当たらない
ここまで見てきたように、年末ジャンボが当たる確率というのは雷に当たる確率と同じくらい低い確率です。
けれど、当選発表までのワクワクを楽しむことができますし、もし当たれば本当に大金持ちになれる可能性を秘めています。
当たったら何をしようという夢を見ることが年末ジャンボを買う人の心理なのかもしれません。
何にせよ、どんなに低い確率でも買わなきゃ当たらないというのが事実です。
年末をワクワクして過ごすためのツールが年末ジャンボなのかもしれませんね。